養護教員部のページ
みなさんお元気ですか?新型コロナウイルス感染症で世の中や学校生活が一変し、不安で苦しく大変な中で子どもたちのために何ができるか模索しながらこれまで過ごされてきたことと思います。
道教組養教部としてすこしずつ活動を進めてきましたが、みなさんへの今回の部報が今年度第1号となってしまったことをお許しください。
■6月の学校再開後の子どもの様子
・子ども達が長期間、休んだことで登校渋りや赤ちゃん返りといった様子が見られる
・子ども達の体力低下。登校してくるだけで「疲れた」という。
・学校の子どもの問題行動もコロナ騒動がなければ起きなかったかも・・・と思う。
・コロナによる自粛生活が続き、保護者の収入減のため就学援助を受ける家庭が増えつつある。教材費の集金やスポーツ振興センターの掛け金はなんとか集まりましたが。
・できるだけ密を防ぐようにしているが、子どもたちはどうしてもくっついてしまうので、なかなか密を防ぐことはむずかしい。
・6月1日からいきなり部活だったり、土曜授業もあったり、勉強が早いという声もあったりで、子どもも先生も疲れが出ているという意見が多い。夏休みが大幅に縮小されている学校もあります(8月7日終業式ってところもあります)今までも土曜授業をやっていたので子どもたちも慣れていて影響ないという学校もありました。
■養護教諭の様子
・コロナの影響で学校が休校になり、大人も子どもも目に見えないストレスが積み重なっているように感じる。同じ町内の新卒3年目の養教がメンタルをやられて休職した。
・健康診断は6月からスタートし、おおよそ7月末で終了します。短期間に実施することになり、例年以上に忙しく負担が多く自分の体調を崩しました。
・養護教員会の会議も未開催ですから、養護教諭同士の情報交換が不足していました。
道教委交渉
9月1日(火)本部副委員長の新保さんと部長の和田と常任委員の中村先生の3人で道教委交渉に行ってきました。要請書と養護教諭の定数増を求める要求署名5412筆を渡し、定数増と学校環境衛生と新型コロナ感染症に関わることについて要請してきました。
「定数については、一般教員増とともに引き続き国へ要望してい行く」「環境衛生と新型コロナ対策については、担当部と市町村に伝えていく」という回答にとどまりました。
一緒に行った中村常任委員さんからは、大規模校の保健室の現状について、和田からはみなさんから頂いたコロナ禍での各地の状況を伝えました。詳しい回答内容は、別紙をご覧ください。
今年度の署名用紙が届いていると思います。次年度の道教委交渉に提出し養護教諭の配置基準改善につなげていきます。署名用紙を届けるのが遅かったのと新型コロナに気を付けながらとなりますので例年のようにはいかないと思います。無理のない取り組みをお願いします。
保健体育分科会では、最初に高教組の小岸先生のレポートを元に、今年度から健康診断に加わった運動器検診(四肢の検診)について、体育科の先生たちと意見交換をしました。実際に意味のある検診になるのか、小学校から高校まで毎年全学年同じ項目で果たしていいのか、など問題もあり・・・。
その中でスポーツ障害にならない運動の仕方や不調を我慢させないなど、「予防が大事」という意見や、実際に根室の中学生は運動器検診で精検を受け、ドクターストップとなった例など出されました。今後も健康診断の中での運動器検診については、引き続き交流し考えていきましょう。小岸先生のレポートの後、分散会となり、学校保健の分科会となりました。
二日間の道教組の先生方のレポートと討論について簡単にご報告いたします。
○第48回全道養護教諭研究集会【講演】「一生使える歯とからだ
を育てる」…森修二さん
【学習交流会①】
「子どもの心と体について」
自己紹介を兼ねて、学校の話しや子どもについて感じていることの交流ではじまり………
【運動器検診について】
今回も実際に検診し様子やその結果健康断票記入などを交流す ることができました。……
5月21日、6単組2連絡会から11人の参加で総会が行われました。
養護部会の総会は、いつも賑やかでみんなの笑顔が絶えません。活発に意見を交わし有意義で互いにたくさんの元気を与え合う1年の大きな節目になっています。
今年、大きな話題になったのは、「健康診断の改訂」についてです。具体的なやり方については昨年10月に1冊の健康診断マニュアルが各学校に配布されただけで何の説明もないまま新年度の健康診断の時期を迎え、特に「四肢の状態」が項目に加えられた内科検診など、その理解と判断に大きなばらつきがありました。教育委員会の丁寧な説明と、子どもの実態に合った健康診断を求めるものです。
フッ化物洗口については、全道的にかなり実施が広がっていますが、健康への影響が心配されるとともに、学校への負担が問題になっています。また、昨年から中学生に「ピロリ菌検査」が入ってきています。子どもの健康への善し悪しはまた別として、地域保健事業が次々と一方的に学校に丸投げされることは、学校や養護教諭を更に忙しくさせ、それによって本来この発達段階で身につけてほしい保健教育が妨げられていることは大きな問題です。
その他、小学校にも入ってきた土曜授業、ますます強まる子どもへの管理指導、子どもたちの自己肯定感を阻害する貧困と競争。たくさんの問題と運動について確認し合いました。
2016年度養教部役員
◆部 長 國保いずみ(日高)
◆常任委員 坂本紀子(宗谷)間山純子(後志) 中安茂代(胆振)
道教組養護教員部「きらめき」の夏学特集号で紹介します(お名前はイニシャルに変えています)
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